エゾリスの子育て

公園のリスの子育ての観察がひと段落したのでこれまで撮影したものをまとめてアップです。

母リスを追跡して巣穴は確認できていたものの中に子リスがいるのかずっと半信半疑だったのですが、ある日母リスが巣穴に戻るのを見届けた後しばらく待ってみたところ、初めて子リスが顔を出してくれました。
この時はまだ怖いのか外には出てこず、15分くらいで顔を引っ込めてしまいました。

その後少しずつ穴から出てくる子が増え数日後にやっと4匹いることが判明。まだこの頃は行動範囲は巣穴から1メートル程度に留まっていました。

それから程なくして別の穴へと引っ越し。次の穴はいかにも洞という感じで3匹一緒に顔を出せます。

引っ越した先では少し外の世界にも慣れてきたようで、木のてっぺんまで登ったり子リス同士でじゃれあうシーンが増えてきました。

顔の木くずが可愛い感じに。

穴から出てきたら何とリーゼントに!早くも反抗期です。

アイアンクロ―!元気一杯やりたい放題です。

こちらが母リス。子リス撮影にはまず母親探しから。お腹のピンクの乳頭の有無でオス・メスを見分けるのですが授乳初期はあまり目立たないので確認に苦労します。

母親は普段は警戒心は強くないのですが、子育てとなると一転とても慎重になり、巣に帰る時も物陰に隠れつつ、時には迂回しながら時間をかけて巣に近づいていきます。
そして巣の前まできても近くに人がいるとなかなか穴に入ろうとせず様子を窺うようにじっとしているので、そういう時は巣から離れて視界から消えてあげると穴に帰っていきます。

「お母さんが帰って来た〜」と駆け寄ってお乳をねだってます。

親子が並ぶと毛色や体の大きさの違いが分かります。

授乳は穴の中で行われるのでその様子は見られないのですが、大体30分から1時間くらいすると母親は出てきて再び食事に出かけます。
その時に子リスも一緒に穴から出てきてお遊びタイムになります。

1週間ほどしてまた別の穴に引っ越しました。今度は朽ちてぼろぼろになった枝の中のようで外見はあまり大きそうには見えません。

子リスたちはさらに活動的になり巣穴以外の木にも出かけたり目につくものを試すように齧ったりするようになりました。

上の家族とは別のところでも観察していましたが、こちらの一家はこんな隙間に巣材を詰めて暮らしていました。

5匹の兄弟で、観察するに先の子たちより1〜2週間ほど早く産まれたのではと思います。

子供たちが大きくなるにつれて母親の乳頭も丸見え状態に。

5兄弟が住むエリアは適した樹洞が少ないせいか、途中から母親は自分で巣作りを始めました。

枝がごちゃごちゃしていますが、作成途中の巣です。

近くの枝を次々に噛み切っていきます。

巣内に敷くために木の皮も剥ぎます。

確認できてるだけで自作の巣はすでに4つあり、一度巣作りを始めると食事も忘れて熱中してます。
もはや巣を作るのが目的となってるただのDIY好きなのではと思えてしまいます。

子リスの方は既に授乳をしてもらってないみたいで、好き勝手に餌を探すようになりました。


ここも段々と家族同士が絡むことも少なくなり子供たちの独立の時期が来てるのではと思います。