GW五番勝負

GW後半は十勝・日高方面を知人と周ってきました。

旅の主目的は牧場巡りだったのですが、旅を充実させるべく事前に幾つかのミッションを設けて撮影に挑戦です。

【ミッション1 桜エゾリス
例年より早い桜の開花のおかげで今年はちょうどGW時期に見ごろになっていました。そこで帯広周辺で桜をバックにエゾリス撮影を試みます。

この辺りはエゾリス王国と言ってもいいくらいあちこちでエゾリスを見かけました。

まず帯広に着いて先に昼食を取ろうと蕎麦屋へ寄ったのですが順番待ちをしている間に早くも店裏側の大木でエゾリスが走り回っているのを発見です。急いでカメラを取りに車へ戻りました。

エゾリスは小枝を咥えて大木の穴の中に何度も出入りをしていましたからここで子育てをしているのでしょう。もうすぐすると子リスが走り回る姿を眺めながら蕎麦を食すという羨ましいシチュエーションが訪れるのかも。

緑ヶ丘公園は市内にあるにも関わらずかなりエゾリス密度が高い公園らしいです。
夕方前の微妙な時間帯に行っても姿を見かけました。

こちらのエゾリスは帯広農業高校の敷地内で撮影したもの。
学内をエゾリスが走り回っているとはさすが帯広スケールが違います。

池田町の清美が丘公園では早朝に5匹のエゾリスを見かけました。

で、肝心のミッションですが円山公園でもそうでしたがエゾリス君はあまり桜の木には用は無いようでイメージ通りの写真を撮るチャンスがほとんど訪れませんでした。
一応清美が丘公園でこの2枚が撮れましたが正直微妙・・・


枝がじゃまだったり空抜け写真になったりといまいちな結果に終わりました。

【ミッション2 コアカゲラ
札幌ではほとんど見られないコアカゲラですが帯広では見られる確率が多少高いようなので探してみました。
最初に訪れたのは帯広農業高校。
先のエゾリスもそうですが、自然に恵まれた環境で野鳥もたくさん目にします。

今季初認のアカハラがいました。

その他にもメジロカワラヒワ、シメ、キバシリ、ゴジュウカラなどもいましたが肝心のコアカゲラは見つからなかったので短時間で切り上げます。

次に訪れたのは帯畜大そばの札内川河畔林
適当な場所に車を停め川沿いを歩いていると10分もしないうちにピピピピと鳴き声が真上から聞こえてきました。
アリスイより若干スローテンポで賑やかな鳴き声の正体は何と目的のコアカゲラでした。
躍る心を抑えながらカメラを構えてとりあえずの証拠写真をゲットです。

しかしその後コアカゲラは対岸を行ったり来たりと忙しなく飛び回り鳴き声を上げないと姿も見つけづらく、着いたのが日没近い時間帯だったこともあり写真的には不満が残ったままタイムアップです。高校より先にこちらに来るべきだったかと悔やまれます。

こちらはおまけ。同じ場所で撮影したベニマシコ。

【ミッション3 池田町のエゾフクロウ】
池田町で数年前からエゾフクロウが営巣している場所があると言うので2日目の早朝に寄りましたが、営巣場所だったと思われる樹洞は見つけたもののフクロウの姿は見つからず。
こちらは完全に失敗に終わりました。

【ミッション4 十勝のタンチョウ】
十勝では近年十勝川沿いを中心にタンチョウの数が増え続けていると言う話を聞いたので、車で走りながらをタンチョウ探しです。
常に周囲を注意し途中ハクチョウや白いゴミ袋に翻弄されつつしばらく走っていると水辺の芦原近くでタンチョウ夫婦がくつろいでいるのをようやく発見しました。

右のタンチョウはずっとしゃがんでおり営巣している可能性が高かったので遠くから撮影するに止めます。

この後2回目の出会いはすぐにやってきました。少し車を走らせると何と目の前にタンチョウがぽつんと佇んでいました。
急いで車を停めはしましたが、あまりに近い距離だったのでそっとドアを開けたものの案の定飛ばれてしまいました。

近くの畑に降りたもののやっぱり距離が遠い・・・

湧洞沼ではタンチョウのペアがいましたが、ようく見ると両方とも若鳥のようです。繁殖もまだなのでここでのんびりしているのでしょう。

十勝川から離れた大樹町でもタンチョウを見かけました。

最終的には5箇所で7羽の個体を確認。想像以上に出会いの機会が多かったです。

【ミッション5 豊似湖ナキウサギ
去年のGWも撮影しましたが再訪です。
しかし今年は到着が3時前頃と遅かったせいかポイントでじっと待ち続けていても鳴き声すら発してくれません。 
フンはあちこちに落ちているのでいないことは無いはずですが、早朝の方が行動は活発なのかも。
結局2時間ほど張った挙句諦めて帰ろうと道を戻る最中になってようやく目の前に姿を現してくれました。
すでに岩場には日が差さず暗めだったのですが、最後の最後で会えたので来た甲斐がありました。

2泊3日の旅は密度が濃く過程も含めて楽しいものでしたが、写真はもう少しいいものを撮りたかったという部分もあったのでこの反省を活かし来年もまた挑戦したいところです。