迷走する親子

昨日親と離れ離れになった雛が気になって朝見に行ってきました。

昨日の夜にも寄ってみたのですがその時は親も兄弟も含め一羽も池に姿はありませんでした。昼間来てた人の話を聞くにこの日は親子の姿を見かけなかったとのことだったので朝に川へ渡ったまま戻らなかったのでしょう。
そうなると気になるのははぐれた子です。果たして無事に合流できたのか。

今朝池に来た時もやはり姿は無く、隣の川も探したものの草深いため様子が分かりにくくはっきりしません。
どこか草の陰でひっそりとしているのかと思っていたのですが、その後意外な場所で発見しました。

この池から離れたところにある人口の貯水池?で大人のオシドリが佇んでいました。

てっきり6月生まれの子が行動範囲を広げてここに来たのかと思って近づいてみるとなんと脇の側溝に雛がいました。

池から数百メートル離れたこの場所まで親について来たとは驚きです。

そして気になる雛の数ですが残念ながら7羽しかいませんでした。

結局昨日はぐれた子は親兄弟と合流できなかったのでしょう。この2日間で2羽減ってしまいました。

それにしてもこの側溝ちょっと危険すぎます。見ての通り雛が登れるような高さではありません。

ここはキタキツネのねぐらのすぐそばであり池の水を飲みにやってきたりもします。
今日もすぐそばでのんびりしている姿を見かけました。

もしキタキツネがこの雛たちに気づき襲いかかったら逃げ場が無くあっという間にやられるでしょう。

心配だったのでしばらくキタキツネが近づかないように監視しながら少し離れた場所で見守っていたところそのうち親が顔をのぞかせてる姿が見えました。

少し近づくと雛の姿もありました。段差を利用して何とか登れたみたいです。

親子はそのまま歩いて水田脇の用水路へと降りて行きました。

こちらの方が草が茂っており斜面の登り降りも楽そうなのでコンクリートで固められた側溝よりは幾分安全と思われます。

それにしてもこの家族を見ていると落ち着ける場所が見つからず迷走しているのをひしひしと感じます。
今の場所よりは元の池に戻った方がまだ安全だと思うのですが早く安心できる居場所を見つけて欲しいものです。

【おまけ】
カラスがどこからかパンのようなものを咥えてやってきました。

お腹がいっぱいなのかその場で食べずに隠し始めました。

他のカラスに見つからないように念入りに蓋までしています。

こんな水辺に隠してもふやけてあっという間になくなってしまうので他の場所に隠した方がいいと思うのですが頭がいいのか悪いのか良く分かりません。