もう一つのチゴハヤブサ

昨日とは別の場所のチゴハヤブサを見に行ってきました。

家から割りと近い場所でまさか営巣しているとは知らなかったのですがひょんなことからその話を聞き、今朝5時半頃に現地に行ってみると上空でさかんに餌採りをしている2羽をすぐに発見。
しかし巣の場所までは分からなかったのでしばらく2羽の飛ぶ姿を目で追っていたところ近くの松の木の付近に集まったカラスに対してチゴが突入。咄嗟のことで写真は撮れなかったのですがおかげで巣の場所が分かりました。

松の葉に隠れて下から見ても分かりづらいところに巣がありました。

近所に住む人から聞いた話だと去年まではカラスが使ってた巣らしいのでチゴがここで子育てをするのは今年からのようです。
カラスが集まっていたのは巣を奪われた恨みでしょうか。
肝心の雛ですが何しろ外から様子が分かりにくい巣なので姿を確認するのも一苦労なのですが、恐らく2羽はいるようです。

カラスを追い払った後、親たちはしばらく周りの建物のアンテナで一休みしてました。

親は餌探し以外の時はアンテナに留まって巣の番をしているようです。

しばらくすると親たちはまた餌探しを始めました。
この辺りはあまり自然が多そうな場所には見えないにもかかわらず餌になるトンボは豊富なようで空中で捕まえてはひっきりなしに巣に運んでいました。
小さくて分かりにくいですが足にトンボを捕まえています。口に咥えて運ぶこともあります。

トンボを捕まえた瞬間です。連結していたトンボの片方が右下に見えます。

巣に入るときはいつも同じ方向からです。昨日見に行った巣は親のお尻しか撮れないのですがここは真横から撮ることができます。

子供への給餌は2,3分間隔で行われてましたが1時間ほど経つとそれもぱったりと止みました。

それからはオスと思われる方が遠くまで餌を探しに行き、メスは巣の近くで留まって休んでいることが多くなりました。

オスが捕まえた獲物を巣に直接運ばずにメスに渡す場面も見られました。

どうやら受け取ったのは大きめのトンボでした。

その後オスが小鳥を捕まえてきた時もそれを渡すのはやはり同じアンテナの上でした。
チゴハヤブサは空中で餌渡しすることもあるのですが、この夫婦はこのアンテナの上を受け渡し場所と決めているのかもしれません。
メスは別の場所で羽を毟ってから巣に運びました。

子供が小さい頃はちぎって食べさせるみたいですが、この時は単に巣に餌を置いただけだったのでここの雛はもうだいぶ大きくなっているのかも。通常だと8月下旬頃には巣立つ姿が見られるはずなのでその頃にまた様子を見に行きたいと思います。