朝活
GWはほぼ雨に振られた挙句、今週末もまた雨予報の札幌。
このままではいつまで経っても晴れ空の下で写真が撮れないと思い、朝早起きして出勤前に撮影に行くことにした。
と言ってもあまり時間的に余裕がないので行くところは自然近場に限られてしまう。
家から自転車で行ける川付近を散策することにした。
川沿いで見られたのはいつもよく見かける鳥ばかりだがさすが晴れ空。いつもより綺麗に写真が撮れるのが嬉しい。
いつも逃げられてばかりのアオジだが割と近くに飛んできてくれた
カワラヒワは地面に降りていることが多かった
今まであまり真剣に撮影しなかったハクセキレイも綺麗に撮れた。
1時間半ほどの散策である程度の成果を得つつももう少し他の鳥も見たかったななどと多少後ろ髪を引かれながら、仕事に行こうと思いかけていたその時カワセミが水面すれすれを飛行するのを目にする。
何てこった。こんなものが近くにいたとは。
これを見ては早々に去るわけにはいかないともう少し粘ったもののこの日はもう1度すれ違っただけで写真は撮れずに終わる。
このままでは諦めきれないので次の日もまた同じ場所に出かけることにした。
到着してから軽く付近を探してみたが姿が見えず。
仕方ないので、カワセミが来るまで近くの防風林へ別の鳥を探しに行くことにした。
防風林に行くとコムクドリのつがいが木に留まっているのを見かけた。
近くの木の穴に出たり入ったりしていたが、営巣の準備中というところだろうか
出てくるときよく見ると何かを咥えている。中古物件なので中身を掃除中なのかと推測してみる。
コムクドリが離れた後、アカゲラも穴を覗きに来た。コムクドリに巣穴を奪われてしまったのだろうか。すずめとかならまだしも、体格的にはアカゲラの方が強そうに見えるのだが。
見た感じまだコムクドリも卵も産んでいないようだし、ここで子育てをするかはこれからの展開次第といったところか。
他にはオシドリもいたがこちらも興味深かった。
オシドリはオスの方が多く産まれるので必然的に繁殖であぶれるものが出てくる。そしてそのあぶれオスが隙あらばメスを奪おうと夫婦の後を執拗につきまとうといったことをテレビで見たことあるがその光景がまさに目の前で繰り広げられていた。
右のオシドリがあぶれオス
しつこくつきまとうあぶれオスに夫が攻撃。
「お前あっち行けよ!」「何すか?自分ただここに座ってるだけっすよ」
男同士の争いを尻目にメスは別の枝に移動。夫も慌てて追いかけてやっと二人きりに
「また会うとは奇遇ですね」とストーカー君。かなりしつこいぞ。
オスたちはこの後もずっとメスの後をつけまわし木から木へ飛び回っていた。いつもは水辺でしか見かけなかったので林の中で見た光景はとても新鮮だった。
防風林が見どころ満載だったため予定より長居してしまい再び川の方へ戻ってきた頃には時間もあまり残されておらず。期待もあまりしていなかったが川の周囲を探すとお目当てのカワセミが来ていた。
撮れたのはかなり遠いこの1枚だけですぐにまた飛んで行ってしまったが、一応最初の目的を達することができ、防風林では中身の濃い撮影ができたしと短い時間ながら満足の行く朝活であった。