それぞれのオシドリ家族
ここで何度も記事にしているオシドリですが普段の行動場所は
・池
・池の横の川
・道路を渡った先の川
の3つに大別されますが、この間までは朝は池の横の川から道路を渡った先の川へ向かうパターンが多かったのに最近では池でしばらく過ごしてから道路を渡ると言うパターンに変わりつつあります。
休憩時間も以前より長くなっており、これまで30分もすれば採餌を始めていたのにここ数日は動き出すのに1時間ほど待たなければならず、今日はさらに動き出しあとにまたすぐに休憩しだしたりと生活のリズムも大分変わってきています。
今日は一番写真を撮りやすい池に長居していたおかげでいいショットが撮れました。
その後道庁のオシドリの様子も少し見に行ったのですがこっちは3羽いた雛が2羽しか見当たりませんでした。
周りを見ても姿がなかったので何者かに襲われた可能性が高そうです。
残ったオシドリを観察していたところ気になる出来事がありました。
休んでいた親が突然雛を置いて泳ぎだしました。1羽の雛は一緒についていったのですが残りの1羽は置いてきぼりと言う状態に。
池の真ん中のスイレンの葉が群生している場所まで来ると親はついてきた雛までも置いて自分だけ飛んで超えていきました。
子供はすぐに鳴きながら追いついたのですが、この親の少し異常な行動のわけを向かった先を見て理解しました。
向こう岸に餌をばら撒いている人たちがいたのです。
ここの親鳥は人間が餌をくれることを理解しているのでしょう。
餌を他の鳥に取られる前に急いで飛んでいったのです。雛を置いてまでも。
これは先の池の親では考えられない行動です。
池の母親は子供が自分の周りから離れていかないようにいつもこんな風に気を配っています。
それに較べ道庁の母親は半ば育児放棄をしていると言えます。
残された雛は岸でじっとしていましたが、ここで天敵がやってきたら襲われること必至です。
鳥にも子育ての上手下手があるとは聞きますが12羽の雛を守り抜いている母親と3羽を2羽に減らしてしまった母親。
どちらが育児下手かは言うまでもないでしょう。
いつもの池の方にもたまにパンをばら撒く人がいて注意した人と口論になったりすることもあると聞いたことありますが、不要な餌やりが不幸な結果をもたらすこともあるのを憶えておいて欲しいものです。