カワセミとチゴハヤブサ

先週カワセミが排水溝に子育てをしているのを見つけてから、早起きをして観察を続けていますが、日曜日の段階では順調に子育てが進んでいるようでした。

観察は巣穴だけにとどまらず、餌場も探そうとカワセミが飛んでいく方向へ歩きながら追っていったところ、巣穴から1.5km〜2km程離れた場所まで餌取りに出かけていることが判明。

ここまで遠い場所まで来るのはその途中には水の中へ飛び込むための適度な枝が少ないからと思われ、この距離を毎日何往復もしているのですから大変です。

逆にここまで来ると川辺に飛び出た餌取りに都合のいい枝が散見されるようになります。
それ故にこの周辺500m程の範囲のどの枝に留まるか予想がつきにくく、且つ留まる枝もことごとく葉の陰に隠れるようなものなので、留まる瞬間を見落とすとどこに行ったか見失ってしまうという観察する側としてもなかなか辛いところです。

たまに枝以外に橋の下でも餌取りをすることもあるようだけど暗いので撮影には向いておらず。

なので綺麗でかっこいい写真を撮りたいなら素直に茨戸川やブラインド用テントに籠った人がたくさんいるお菓子屋の裏などに行く方が賢明のようです。

そんな観察には不向きな場所ですが、それでも観察を続けていると2羽以上のカワセミが来ていることが明らかになりました。
ただしここに子育て中のメスが来ているのかは微妙なところ。
今のところ確認できているのはいつも餌を運んでいるオスと
こちらの青い色が薄く足も赤みが少ない今年生まれた若鳥っぽいオスだけです。

観察漏れの可能性もあるものの、巣穴に餌を運んでいるのはいつもオスのようですしメスが巣穴の中にいるのか外に出ているのかはっきりせず。

昨日の段階では先週よりも餌の運ぶ回数も増え、獲物も大きいものを咥えてくるようになってきたので子供が順調に大きくなっているようですが、子育てにメスがどの程度関与しているのかまだ謎です。

メスの存在を知るにはもう少し観察が必要なようです。

話変わってここで観察を続けていたところ思わぬ別の出会いもありました。
先週巣穴付近で観察をしていたところ「ケケケケ」と鳴き声が遠くから聞こえてきました。
その時はあまり気にも留めていなかったのですが、昨日の夕方頃また聞こえてきたので鳴き声のする方向を見るとチゴハヤブサらしき鳥が飛んでいるのを発見。
ここでカワセミ撮影を切り上げてチゴハヤブサを探しに行ったところ、近くの10階建てのマンションの屋上にてそれらしきものが留まっていました。
住人に盗撮していると勘違いされかねない状況なので写真は2,3枚しか撮らなかったのですが、そのうちの1枚がこれ。

遠くてかなりトリミングしているので画像は不鮮明ですが、たしかにチゴハヤブサです。
しばらくこの場所で羽づくろいをしてましたが、「ケケケケ」と鳴き声を上げるとつがいの相手らしきもう1羽が登場。
2羽は何周か上空を旋回した後、どこかへ行ってしまいました。

雛の存在も確認できず、繁殖を行っているかも微妙なところですが、ここで観察を続けていればまた出会う機会があると思うので、こちらも合わせて注意していきたいところです。