クマゲラリターンズ

2週間ぶりに西岡公園へ行ってきた。

前の日記に書いたように前回は予期せぬところでクマゲラと出会うという僥倖に大満足だったのだが、あわよくば今回もと甘い夢を見て訪れたのであった。

しかしそう簡単には上手くいくはずがない。前回のあれも奇跡みたいなものであり、そうそう何度も同じようなシチュエーションが訪れるわけないのだ。
前回だって公園の奥の方まで1時間以上も歩き、人の気配がないような場所まで行かなければならなかったじゃないか。
それなのに簡単に期待しちゃいかん。あれを当たり前と思ってはいけないのだ。

そんな自戒を胸に出発したのだが・・・






いたよ。
公園に入って10分も歩かないうちにいたよ。
しかも林道脇の目の前の木に。

普通に公園を散歩する人が通るような道の横で堂々と木の幹に張り付くクマゲラさん。
頭の赤い部分が広いところを見ると今度はオスのようだ。
前回もかなり近づくことができたが、今回はさらにそれを上回る近さだ。
近すぎてテレ端では全身がカメラに収まらない。

これだけアップに撮れると顔の細部もよく分かる。
これなんか顔の部分をクローズアップしてみると

舌を伸ばしているところまで見えている。

その後クマゲラさんは何度か木を移動しつつ、
最後は水源池の方を向いたと思ったら

向こう岸まで飛んで行ってしまった。

しかしその声の大きさは驚くばかりで向こう岸まで行ったにも関わらず、まだ耳に届いてくる。
これだけの大絶叫だと池の周りにいた人みんなにその存在を知らしめたのでないだろうか。
さらにはそれに飽き足らず別のもう1羽が来たようで、そちらも負けじと大声を張り上げる。水源池はあたかも2羽のリサイタルと化してしまった。

天然記念物として珍重がられるクマゲラさんだが、もし繁殖力に秀でムクドリのように群れて住宅街に居つくようになったら、それはそれで迷惑だろうなあと思うのだった。